インドネシア人介護職員3人が入職6ヶ月で全員夜勤に入りました

#オンライン日本語教室

ジェロントピア新潟では、2026年3月に来日したインドネシア人の介護職員3人が、入職から6ヶ月後の9月に全員夜勤に入りました。来日したときの日本語はJLPTでいえばN5相当で、空港では会話が通じない場面もありました。
長年EPAでも外国人を受け入れてきた松田様に、6ヶ月で起きた変化を伺いました。


基本情報
法人名:社会福祉法人ジェロントピア新潟
受講人数:特定技能3名
国籍:インドネシア
職種:介護
受講開始時の日本語レベル:JFT-Basic合格
受講期間:2026年3月〜9月(約6ヶ月)


外国人を受け入れてきたが、日本語が壁だった

――ジェロントピア新潟では、以前から外国人の介護職員を受け入れていたのですか?

EPAや特定技能で、インドネシアやスリランカから外国人を受け入れてきました。
そして、今年の3月に新しくインドネシアから特定技能外国人3名が入職しました。

――これまで受け入れてきた人は日本語の面ではどういう課題がありましたか?

EPAでは来日してすぐに、介護福祉士試験に出る専門用語を勉強します。
来日したときの日本語がN5程度の人にとっては、基礎の言葉がないまま専門用語から入ることになり、途中で学習が苦しくなってしまう人もいました。3年目でもN3に届かない人もいます。

――今回の3人が来日したときの日本語はどのくらいでしたか?

空港に迎えに行った時、彼らと話したのですがほとんど通じませんでした。
1人だけ少し話せる人がいて私たちの日本語を他の2人に通訳して伝えていたくらいです。
特定技能の要件であるJFT-Basicには合格していましたが、JLPTでいえばN5レベルだったと思います。

その時の感覚として、これまで受け入れてきた外国人より日本語力が低いと感じました。
1人は日本語を聞いて理解することに慣れておらず、自信がなさそうでした。

勤務表に合わせて授業を調整し、働きながら学ぶ

介護施設で、インドネシア人の特定技能介護職員が車いすの利用者さんの食事介助をしている様子。お椀を手に持ち、スプーンで汁物を口元へ運んでいる。

――日本語教育を受講してみてどうでしたか?

毎回、授業の動画と1人1人の授業の様子がメールで送られてきます。授業中に先生が質問して、3人とも答えられている様子が分かり、ちゃんと勉強している様子を確認できて助かっています。

授業を拝見して、教育ノウハウが詰まっているなというのが感想です。特に先生の質問や話の促し方が上手です。
学習者と先生の年齢が近いこともあって、休みの日にどこに行ったかまで話していて、仕事以外で何をしているかの様子も分かりよかったです。これなら日本語が成長していくだろうなとそう思える授業でした。

――授業内容で印象に残っていることはありますか?

授業が始まって数回のうちに、介護記録を日本語で書く練習が始まっていて驚きました。

「利用者さんが何も食べたくないと言っていました。朝からお腹が痛いと訴えあり」

このくらいの文を、3人が短くても正確に書けていました。
夜勤を任せるためには記録の読み書きが必要なのでありがたかったです。

6ヶ月で3人全員が夜勤へ。「基礎的な仕事は全てできるようになりました」

介護施設の職員スペースで、インドネシア人介護職員がノートパソコンを操作しながら日本人の介護職員2人と打ち合わせをしている様子。日本人職員はメモを取りながら話を聞いている。

――9月から3人とも夜勤に入っていると伺いました。

3月に入職して、9月末までに3人全員が夜勤に入りました。日勤も早番もできて、記録もできて、対応もできる。
こんなに早く夜勤を任せられると思ってなかったので、びっくりです。

――6ヶ月で夜勤というのは早いのでしょうか?

日本人でも6ヶ月で夜勤に入れない人はいます。1年半かかった人もいました。さらに入国した時は日本語が通じないことが多くもっと時間がかかると思っていました。それを踏まえると素晴らしいと思います。
自分が海外に行って6ヶ月で夜勤ができるかと考えたら、できないですよ、素晴らしいです。

――3人にはどんな変化がありましたか?

まず、3人とも休まない。根性がある。人によっては日本人より根性があると思います。
仕事のあとに勉強して、それでも仕事を休まない。ガッツがあります。

最初、細かい仕事を頼むと通じにくくて心配していましたが、今は介護記録がちゃんと書けていて、分からない時は日本人スタッフに積極的に聞いています。

自分で買い物に行くし、出かけるし、日本で生活することや日本語で話すことに自信を持っていますね。

――日本語の面ではいかがですか?

介護記録に出てくる漢字が読めるようになって、文章として書けるようになりました。
12月のJLPT N3を受けると言っています。私たちから進めたわけではなく、本人たちが自らJLPTを受けると言い出して、嬉しかったです。

――今後の受け入れはどう考えていますか?

6ヶ月で夜勤を任せられるようになるまでできるようになると分かったので、次に外国人を受け入れる際も日本語教育をお願いしようと思っています。
今回の3人は、次に新しく来る人に仕事を教えていくこともできます。私たちにとってそれがとても大きいです。

むすびばでは、介護記録の書き方や利用者さんへの声かけなど、介護の現場で毎日使う日本語からオンラインで学べるプログラムを提供しています。

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社会福祉法人ジェロントピア新潟

松田様

介護

社会福祉法人ジェロントピア新潟は、新潟市西区で特別養護老人ホームを運営する社会福祉法人で、長期の施設入所に加え、空きベッドを活用した短期入所(ショートステイ)も行っています。

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