入国後講習の内容 配属前に本当に必要な教育プログラムとは?

技能実習生は、日本に入国した後に日本語に関する講習を受けることが決められています。送り出し機関で入国前の6ヶ月の間に160時間以上の講習を受けている技能実習生は、「第1号技能実習の総時間数の12分の1以上」が入国後講習を受ける時間です。第1号技能実習の総時間は最大でも2080時間のため、174時間程度の入国後講習を受ける必要があります。

入国後講習の内容

174時間となると、1日あたり8時間と計算して約1ヶ月を入国後講習にあてることになります。これだけの時間を使って技能実習生は何を勉強するのか、以下の要件が定められています。

  1. 日本語
  2. 日本での生活一般に関する知識
  3. 技能実習法令、入管法令、労働関係法令といった法的保護に必要な知識
  4. 日本での円滑な技能等の修得に役立つ知識

日本語

技能実習が行われる現場での仕事や、日本での生活をスムーズに送るために不自由しないレベルの日本語を身につける。

日本での生活一般に関する知識

自転車の乗り方等日本の交通ルール、公共機関の利用方法、国際電話の掛け方、買い物の仕方、ゴミの出し方、銀行・郵便局の利用方法、自然災害への備えなどの対処方法、感染症の予防等など、日本で日常生活を送るための知識を身につける。

法的保護に必要な知識

技能実習法令、入管法令、労働関係法令など、日本に出入国したり働く上で関係する法令の知識や、違反しているとわかった時の対応方法を身につける。専門的な知識を有する講師による講習が必要。

技能等の習得に役立つ知識

機械の構造や操作に関する知識のほか、技能実習への心構え、企業内でのルールなど、働くために必要な知識を身につける。技能実習生が従事する職種に合わせた内容を伝える必要がある。

むすびばが目指す技能実習生の日本語レベル

技能実習生が働き始めたら、受け入れ企業の社員さんから日本語で指示をもらうことになり、日本語で「話す」「聞く」能力が求められます。日本語でコミュニケーションが取れないことによって、実習現場でトラブルが発生してしまったり、最悪の場合は失踪してしまうこともあります。

むすびばでは、技能実習生が日本語でのコミュニケーションをスムーズに取れるようになることで、受け入れ企業の方々が信頼して技能実習生に仕事を任せられるようになったり、技能実習生自身が働いていて楽しいと感じられることを目指しています。

母国の送り出し機関によって日本語講習のレベルはさまざまで、技能実習生が入国した時点での日本語の能力にもばらつきがありますが、むすびばの入国後講習を終えた技能実習生たちはN3相当のコミュニケーションが取れるようになることを一つの目安としています。
※あくまでN3相当であり、実際のレベルを保証するものではありません。また、日本語能力試験の受験サポートは行っていません。

会話力を伸ばすための入国後講習プログラム

技能実習生たちの日本語レベルを伸ばすために、少人数のクラス編成で会話中心の講習を行っています。多くの入国後講習で行っているような読み書き中心の授業ではなく、日本語を聞き取り、実習生が自ら考えて話す形式を取ることで、1カ月の間に技能実習生たちの日本語力が向上していきます。

1カ月間の講習が終わったら、それぞれの能力のレベルや、技能実習生の性格などをまとめたレポートをお渡しします。配属後の面談などにぜひ役立ててください。

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