企業と技能実習生のより良い関係性のために日本語力が必要

概要

監理団体:首都圏建設技術交流協同組合
講習期間:2023年10月27日〜11月28日
国籍:ベトナム
人数:2人

積極的に話す技能実習生への驚き

− 配属の日に技能実習生と話した印象はいかがでしたか?

他の講習先で勉強した技能実習生は、車で配属先まで送迎する時に会話が少なかったり、簡単な質問にだけ答えて終わりといったことがほとんどでした。今回むすびばで入国後講習を受けた2人は、日本語である程度コミュニケーションが取れるだけでなく、技能実習生側から話しかけてきたり質問してきてくれたのが印象的でした。「橋爪さんはラーメン好きですか?」といった他愛もない会話をしながら、大分までの時間を過ごせました。日本語でコミュニケーションが取れることは重要だと考えているので、入国前にZoomで話した時と比べてかなり日本語が話せるようになっていたのはとてもよかったです。

技能実習生と企業の間の誤解を解いていきたい

− 日本語でのコミュニケーションを重要だと考えているのはなぜでしょうか?

技能実習生と受け入れ企業の間に起こっているトラブルは、意思疎通が取れないことによって起こってる場合が多いと考えています。原因を紐解いていくと、技能実習生と企業の言い分が違っていて、誤解が生まれていることが大きいと感じるようになりました。

6〜7年前は技能実習生の働く姿勢が素晴らしく、家族を養うために頑張って働き、必要な日本語を積極的に学んでくれていました。しかし、コロナの影響で送り出し機関での勉強が上手く回らなくなると、ほとんど日本語が理解できない状態で入国する技能実習生が増えていきました。

こうした中で技能実習生と企業の考えがぶつかってしまい、お互いに誤解したままになってしまう。一方で、誤解を解くことができれば、技能実習生は怒られていた理由を理解することができますし、企業も技能実習生に対してやってはいけないことは何か知ることができます。

日本語のコミュニケーション能力を高めることで互いの誤解を解くことができ、起こるかもしれないトラブルを防ぐことができると考えています。

− トラブルを防げるといったことの他に、日本語の能力を伸ばすメリットはありますか?

仕事の飲み込みが早くなることです。日本語の理解度が高い人であれば、1カ月程度で仕事で戦力になると思います。最近受け入れたインドネシアの技能実習生は配属時にかなり日本語ができていて、配属から5日後に現場を訪問したらすごくいい動きをしていました。道具や材料の名前もすぐに覚えて、親方の指示を理解して何を求めているかを考えながら仕事に取り組んでいるのが印象的でした。

同じ考え方を持ったパートナーとより良い受け入れを実現する

− むすびばの入国後講習は、日本語が話せるようになることを特に重視しています。ご一緒させていただくことになった理由も、その点にあるのでしょうか?

日本語の会話力に力を入れているのはもちろんですが、むすびばが大切にしているものが組合の考え方と同じであることが大きな点です。技能実習生と受け入れ企業の間でトラブルが起こってしまうことは寂しいことですが、日本語で会話できるようにすることで解決していきたい気持ちが共通していると考えています。

多くの技能実習生を受け入れて大教室で講習を行っている施設もありますが、むすびばは少人数で丁寧に講習を実施している。そういった部分も、お願いしたいと思った理由の一つです。最初は九州の企業さんに配属される技能実習生を中心に依頼することを考えていましたが、関西・関東に配属される技能実習生もお願いしたいと思っています。

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